お知らせ
<< お知らせ一覧へ戻る

第9回綜合画像研究支援(IIRS)セミナーのご報告
(同日開催:サテライトワークショップ・アカデミックサロン)

(日本顕微鏡学会後援・日本女子大学BIC共催)

去る2013年6月1日(土)の第10回総会後に、東京大学大学院医学研究科 岡部繁男教授をコンビーナーに迎えてセミナーを開催いたしました。また、総会に先立ち、初めての試みとして、サテライトワークショップ「超解像顕微鏡システムの見学」を実施するとともに、日本電子(株)、(株)徳、カールツァイスマイクロスコピー(株)、(株)日立ハイテクノロジーズ、日本エフイー・アイ(株)、(株)ニコンインステック、ライカマイクロシステムズ(株)(順不同)の7社には、新技術や新製品を展示頂きました。さらにセミナー後には、第10 回アカデミックサロンを開催いたしましたのでご報告いたします。

Part 1.第9回IIRSセミナー・サテライトワークショップ
超解像顕微鏡システム(G-STED+HyD)の見学

日  時 平成25年6月1日(土) 10:30〜13:00
A班 10:30〜11:00
B班 11:30〜12:00
C班 12:30〜13:00
D班 13:00〜13:30
会  場 東京大学 薬学部本館 ・ ライカイメージングセンター

Part 2.第9回IIRSセミナー「最先端イメージング技術の動向」

日  時 平成25年6月1日(土)14:00〜17:00
会  場 東京大学武田ホール(武田先端知ビル5階)
座長:東京大学大学院医学研究科・岡部 繁男
講 演 1 14:00〜14:40 生理学研究所・窪田 芳之
「電子顕微鏡連続切片の再構成による大脳皮質抑制性神経細胞の特徴抽出」
講 演 2 14:40〜15:20 北海道大学大学院先端生命科学研究院・金城 政孝
「FCS・FCCSによる細胞内分子ダイナミズムの解明」
座長:東京医科歯科大学・寺田 純雄
講 演 3 15:30〜16:00 ライカマイクロシステムズ(株)・伊集院 敏
「共焦点顕微鏡 白色レーザー光源と超解像STED顕微鏡」
講 演 4 16:00〜16:30 カールツァイスマイクロスコピー(株)・兼崎 琢麿
「電子顕微鏡、光学顕微鏡を用いたハイスループット・3Dイメージング」
総合討論 16:30〜17:00

Part3.第10回アカデミックサロン

IIRSセミナー終了後、武田ホールホワイエ(企業展示場)にて開催

併設 : 企業展示 賛同企業一覧

日本電子(株)、(株)徳、カールツァイスマイクロスコピー(株)、(株)日立ハイテクノロジーズ、 日本エフイー・アイ(株)、(株)ニコンインステック、ライカマイクロシステムズ(株) (順不同)

綜合画像研究支援(IIRS)セミナー実施報告

宮澤淳夫(兵庫県立大学大学院生命理学研究科細胞構造学分野)

第9回 IIRSセミナーサテライトワークショップ
Part 1 サテライトワークショップ超解像顕微鏡システム(G-STED+HyD)の見学

IIRSセミナーに先立ち、6月1日の午前中、東京大学薬学部に設置されている「Leica Imaging Center」のラボツアーを、サテライトワークショップとして実施した。当初、予想した30名を超える申し込みがあったため、A、B、Cの3つの班(各班10名)にもう1つD班を加え、ラボツアーを4回にすることで対応した。当日は午前10時より薬学部の1階入口にて参加者の受付を開始し、3階にあるライカイメージングセンターに順次案内した。センターでは超解像顕微鏡を前に、ライカマイクロシステムズ(株)のスタッフによる説明と並行して実際に生物試料の観察を行った。それぞれの班毎にスタッフの説明終了後、参加者とスタッフとの間で鋭い質疑応答が活発に行われ、休み時間まで延長するほどで、最終のD班が終了する13時30分まで連続して行われた。そのため、14時から始まるIIRSセミナーへ参加するには、途中で昼食を取る間もなかった。

噂には聞いていたが最新の超解像顕微鏡(G-STED)のイメージは、これまでの概念を一転させるほどに美しく、これと組み合わされる高感度ハイブリッド検出器(HyD)により、さらに研ぎ澄まされた高精細な画像は、ラボツアー参加者すべてを魅了した。顕微鏡の素晴らしい性能もさることながら、スタッフの用意周到なラボツアー計画、説明者の良く練り上げられたスライド説明により、ラボツアー参加者の満足度は非常に高かった。こうした結果を受け、今後、メーカーと共同で行うサテライトワークショップをIIRSの企画として実施していただくよう期待したい。なお今回、サテライトワークショップとしてIIRSが初めてラボツアーを開催するにあたり、ライカマイクロシステムズ(株)ライフサイエンスリサーチ事業部の箱崎和令事業部長、ならびに加藤寛子様を始めとする同事業部のスタッフの温かいご理解と献身的なご協力を得ました。ここに心より御礼申し上げます。

東京大学薬学部本館

サテライトワークショップ会場となった
東京大学ライカイメージングセンター

当日説明頂いたライカマイクロシステムズの加藤様

サテライトワークショップで使用された機器

熱心に聞き入る参加者

綜合画像研究支援(IIRS)セミナー実施報告(平成25年6月1日開催)

岡部繁男(東京大学大学院医学系研究科神経細胞生物学分野)

平成25年6月1日(土)に東京大学本郷キャンパスにおいて第9回のIIRSセミナーが開催されました。今回のセミナーは午前中にサテライトワークショップとして東京大学薬学部内のライカイメージングセンターに設置されているSTED顕微鏡の見学が行われ、AからDの4班に分かれてそれぞれ約10名の参加者が実機を用いたデモンストレーションを体験することが出来ました。超解像顕微鏡に接する貴重な機会になった事と思います。引き続いて午後のセミナー「最先端イメージング技術の動向」が14時より武田ホールにおいて開催され、アカデミアより2名、企業側より2名の講演者が新しい光顕・電顕技術および定量的な細胞内動態解析技術について発表しました。

トップバッターの生理学研究所の窪田芳之先生は大量の電子顕微鏡連続イメージングを可能とする連続切削型電子顕微鏡(SBEM)とクロスビーム型電子顕微鏡(FIB/SEM)という二つの技術を用いて神経組織の電子顕微鏡画像の再構築をした例についてお話しくださいました。大脳皮質の抑制性神経細胞の樹状突起形態の特徴とそれを支える微小管の分布について、これらの手法を用いる事で初めて見えてきた新しい原理が紹介されました。二番手として登壇いただいた北海道大学の金城政孝先生は、蛍光相関分光法(FCS)および蛍光相互相関分光法(FCCS)と呼ばれる蛍光分子動態を定量的に解析する手法について、その理論と実際を非常に明快にお話し下さいました。この手法を用いてグルココルチコイド受容体の核内でのダイナミクスや細胞質から核へと刺激依存的に移動する際の分子機構が定量的に解析できることが解説され、さらに多点での分子動態の測定など、この技術がまだまだ将来的な発展の可能性を秘めていることが理解できました。

企業からの講演はまずライカマイクロシステムズ株式会社の伊集院敏氏が白色レーザー光源によるイメージング、新規のハイブリッド検出器によるゲート検出の仕組み、更にこれらを利用したSTED顕微鏡の技術について概説されました。これらの新しい技術を取り込んだライカ社のSTED顕微鏡の有用性を認識しました。最後にカールツァイスマイクロスコピー株式会社の兼崎琢麿氏が、窪田先生の講演でも活躍していたSBEMとFIB/SEMという二種類のハイスループット電子顕微鏡観察装置の技術的な側面について更に詳細な解説をされました。また構造化照明法によりサンプルの3次元蛍光イメージングを可能とするSPIM法について、この手法を用いて取得した小型魚類のライブイメージングのデータが示され、高速3次元の蛍光画像取得に適した新しいイメージング技術であることが良く理解できました。

以上の様に4つの講演は相互に関連しながらも特色のあるもので、様々な新技術の開発により光学顕微鏡、電子顕微鏡の境界を越えた新しいイメージングサイエンスが創成されつつある事が改めて実感できました。講演後の全体討論も活発で、アカデミックサロンでも参加者と企業の懇親が和やかな雰囲気の中で行われるなど、今回のセミナーは大成功であったと思います。今回のIIRSセミナーの企画と実施にご尽力いただいた皆様にこの場を借りてあらためてお礼申し上げます。

受付風景

企業展示会場

 

血液の流れを測定する機器を試す参加者

 

総合司会のIIRS幡場

前半座長:東京大学大学院医学研究科・岡部繁男先生

生理学研究所・窪田芳之先生

当日会場となった東京大学武田ホール

北海道大学大学院先端生命科学研究院・金城政孝先生

 

メモを取りながら講演を聞き入る参加者

 

ライカマイクロシステムズ(株)・伊集院敏様

質問する参加者

カールツァイスマイクロスコピー(株)・兼崎琢麿様

後半座長:東京医科歯科大学・寺田純雄先生

 

今回のセミナーについて、まとめと今後の提案を話す
東京医科歯科大学名誉教授・和氣健二郎先生

セミナーの座長、講演者の先生方と理事長

綜合画像研究支援は、今年創立10年目を迎えます

綜合画像研究支援(IIRS)セミナー実施報告

宮澤淳夫(兵庫県立大学大学院生命理学研究科細胞構造学分野)

Part3.第10回アカデミックサロン

IIRSセミナー終了後、武田ホールホワイエ(企業展示場)にてアカデミックサロンを開催した。山科理事より開会のあいさつをいただき、続いて乾杯の音頭を取っていただいた。キリンビールから寄贈された缶ビールは氷冷され、参加者の喉を潤し、大隅理事長ご指定の椿山荘のケータリングによる軽食は(いつもながら)とても美味で、会場内とはまた別の議論を大いに促した。その後、今回のIIRSセミナーに出展いただいた7社「ライカマイクロシステムズ(株)、日本エフイー・アイ(株)、(株)徳、(株)ニコンインステック、(株)日立ハイテクノロジーズ、カールツァイスマイクロスコピー(株)、日本電子(株)」の担当者による、ショートスピーチを行った。各メーカーの展示の前に立ち、マイク一本、百戦錬磨の各担当者によるスピーチは、突然のお願いにも関わらず、魅力的でとても分かりやすく、しかもウィットに富み、多くの参加者の関心を引き、研究者、企業関係者の境なく会場全体を楽しくアカデミックな雰囲気で包み込んだ。最後に、大隅理事長からの閉会のあいさつをいただき、盛況となったアカデミックサロンを散会した。

山科理事の発声で乾杯

美味しい料理とともに!

アカデミックサロン風景

企業展示に参加頂きました担当者様によるショートスピーチ

ライカマイクロシステムズ(株)・箱崎様

日本エフイー・アイ(株)・宇於崎様

(株)徳・河越様

(株)ニコンインステック・及川様

(株)日立ハイテクノロジーズ・小川様

カールツァイスマイクロスコピー(株)・細谷様

日本電子(株)・萩原様

最後に挨拶する大隅理事長

▲ページtopへ
<< お知らせ一覧へ戻る