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生命科学技術コンソーシアムにかける夢
‐学界から、産業界から‐

兵庫県立大学大学院生命理学研究科 宮澤淳夫先生

去る6月13日(土)に、第12回IIRS総会、第11回IIRSセミナーに引き続いて行われた、第11回アカデミックサロンについて報告します。今回のアカデミックサロンは、「生命科学技術コンソーシアムの形成に向けて」意見交換を目的に開催された。会は、(1)アカデミックサロンの趣旨説明、(2)乾杯、(3)学界の夢、(4)産業界の夢、(5)IIRS専門委員会の意見、(6)総合討論、(7)閉会のことば、に沿って進行しました。

まず進行役の宮澤(兵庫県立大学)から趣旨説明がありました。全国的なコンソーシアムの設立を目指して、その核となるために日本顕微鏡学会に「生命科学技術コンソーシアム研究部会」、IIRSに「コンソーシアム専門委員会(委員長:臼倉治郎副理事長)」が発足したことが報告されました。また今回は、参加者各位がコンソーシアムに関する自分の夢・自由な意見を発表する場とする趣旨が述べられました。次に参加者等の発表に先立ち、山科正平理事はコンソーシアムにおけるIIRSの立場と役割、IIRS創立20周年への期待を力強く語り、乾杯の音頭を取られました。

乾杯の唱和後、参加者の多くが歓談する中、学界の夢を巡って大学教員3名から発表がありました。宮澤はコンソーシアムの概要について、安永先生(九州工業大学)は電子顕微鏡技術の集約と伝承のための教育と人材育成について、光岡先生(大阪大学)はユーザーとしての立場からの期待について、夢を語られました。学界の夢を受けて、産業界の夢として企業関係者5名から発表がありました。青山様(日本FEI)は成果を出し続けるための体制作りについて、荻原様(日本電子)は装置とサービスの支援内容ついて、谷口様(日立HT)はアプリケーション開発への期待について、西山様(ライカマイクロシステムズ)は装置を運用する仕組みについて、古河様(システムインフロンティア)は、ユーザー団体としてEMジャーナル発刊について、それぞれ意見を述べられました。

学界および産業界の夢を踏まえ、IIRSコンソーシアム専門委員会委員長である臼倉治郎副理事長は、コンソーシアム構想に賛同し、学界・産業界と協調してその設立に向けた活動を行うことを明快に話されました。引き続き行われた総合討論では、他の参加者からも多くの意見発表がありました。太田先生(久留米大学)はイメージング技術開発の夢を、村田先生(生理学研究所)は共同研究のニーズについて、薗村先生(金沢医科大学)は地方都市での利便性について、宮田先生(大阪市立大学)は電子顕微鏡技術の継承について、両角先生(高エネルギー加速器研究機構)は教育の重要性について、高城様(ニコンインステック)は海外への展開について、富永様(オックスフォード大学出版局)は研究成果の世界への発信について、それぞれ語られました。そして、大隅正子理事長から「閉会のことば」をいただき、閉会となりました。

今回のアカデミックサロンは、企業展示会場である武田ホール・ホワイエにおいて、アルコール飲料(ビール、ワイン)と椿山荘のケータリングによる美味な軽食を取りながら行われました。その間、各人の自由な発表に耳を傾ける方、企業展示ブースにて打合せに熱心な方、人混みを離れて密談している方など、いつものIIRSの特徴である和気藹藹な感じがしていて良かったと思います。全体として討論するテーマを掲げ、それに沿った意見交換を行う点で、これまでのアカデミックサロンとは、ひと味異なるものになりました。皆が集い、夢を語らい、情報を共有し、コンソーシアムの必要性について共感し、コンソーシアム形成に向けたキックオフはひとまず順調に行われたと言えるのではないでしょうか。最後に、今回のアカデミックサロンが大変有意義かつ盛会となったこと、ご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

  • 趣旨説明をする兵庫県立大学 宮澤先生

  • 乾杯の音頭を取る山科理事

  • 学界の夢を語る九州工業大学 安永先生

  • 見入る参加者

  • 産業界の夢を語る日本FEI 青山様

  • 聞き入る参加者

  • コンソーシアム構想について語る臼倉副理事長

  • イメージング技術開発の夢を語る久留米大学 太田先生

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