新年度のご挨拶

昨年の新年度のご挨拶から早いもので1年がたちました。例年であれば桜の開花情報に気持ちのうきたつような季節ですが、今年は新型コロナウィルスのニュースに心を痛める毎日となっております。心配なニュースも多く流れておりますが、新年度を迎え、スタッフ一同気持ちをあらたにして、世界的に拡がるこの困難な状況から少しでも早く脱却できるよう願い、また、当法人の事業展開におきましてはさらなる科学の発展に寄与したいと願い、頑張っております。

昨年度、IIRSは創立15年の節目を迎え、たくさんの方々からお祝いと激励のお言葉を頂戴いたしました。11月には式典をはじめとする記念行事を開催し、150名を超えるたくさんの方々にご参加いただきました。各分野でご活躍されている先生方による素晴らしいご講演に、時間がたつのも忘れるほどであったとのご感想もいただきました。この記念行事はこれからのプラットフォームやNPO法人としての在り方を再確認する良い機会となりました。そして、日頃よりいただいている皆様からのご支援の重みを痛感いたしました。この場をお借りして御礼申し上げます。当日の記念式典、記念シンポジウム、学術ポスター展示・商業展示、祝賀会のご報告につきましては、HPに掲載させていただいております。詳しくはこちらをご覧ください。(http://jiirs.org/contents/news/200120_03.html

また、人材育成事業の一環として、6月の第15回IIRSセミナー、第19回アカデミックサロン(於:東京)を皮切りに、日本顕微鏡学会冠ワークショップ(於:名古屋)、9月には日本植物学会シンポジウム(於:仙台)、11月には日本顕微鏡学会シンポジウム(於:埼玉)、12月には日本分子生物学会フォーラム(於:福岡)など、様々な形で学術講演会のセッションを開催してまいりました。これらの活動の成果をIIRSのホームページにてご報告いたしておりますので、是非ご覧いただきたく存じます。

新技術振興渡辺記念会からの助成をうけた調査研究では、IIRS会員であられる光岡 薫先生(大阪大学教授)を代表者として、「生体試料構造解析のためのクライオ電子顕微鏡法の現況と将来展望に関する調査研究」が実施されました。このほどその研究成果がまとまり冊子として発行されました。冊子には、2017年のノーベル化学賞のおりに注目を集めたクライオ電子顕微鏡研究の現況と今後の課題について、アンケートなどもおりまぜてまとめられております。本調査研究の状況につきましては、折々にご報告させていただいておりますが、冊子にご興味のある方は是非ご一読いただきたく、その旨をIIRS事務局までご連絡いただければと存じます。

今年度IIRSは創立16年目を迎え、今後の法人の在り方を真剣に検討すべき時期に来ていると思われます。事務局組織のさらなる充実、会員数拡大に向けての積極的な取り組み、そして法人の活動を牽引する役員体制の強化など、検討すべき多くの課題がございますが、これらの解決に向かい、関係者が一致協力してより良い方向性を見出すよう努力する所存でございます。そしてルーチンの活動としては、以下に示す事業を中心に展開してまいります。

  1. 多数の優れた研究協力者の高度な専門的知識・技術と豊富な経験を最大限に活用した研究支援
  2. 可視化科学・技術に精通し研究施設の運営にも携われる専門技術者の養成
  3. 当該分野での国際協力事業

これらの活動を通して、日本の生命科学と科学技術の発展に貢献すべく、さらに努めて参ります。会員の皆様にはどうぞお気軽にご意見ご感想などお寄せいただければと存じます。

今年度も、会員の皆様のご活躍とご健康を心より祈念しますとともにIIRSへの一層のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げて、新年度のご挨拶とさせていただきます。

2020年4月1日
認定NPO法人綜合画像研究支援
理事長 大隅 正子