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第43回日本分子生物学会年会 MBSJ 2020 フォーラム (Zoomウェビナー)

1F-02 細胞内膜交通の超高時空間分解能ライブイメージング

Live imaging of intracellular membrane traffic at
ultrahigh-spatiotemporal resolution

演  者 中野明彦 理化学研究所・光量子工学研究センター副センター長
日  時 令和2年12月2日(水曜日)18:30〜20:00
チャンネル Ch 02
オーガナイザー 登田 隆(広島大学大学院統合生命科学研究科・広島健康長寿研究拠点 (HiHA) 特任教授/認定NPO法人綜合画像研究支援 理事)
川本 進(千葉大学名誉教授/認定NPO法人綜合画像研究支援 理事)

講演概要

生命科学を先導する分子生物学において、高分解能可視化技術がこれまでに果たしてきた役割は大きく、我々は、その具体例を分子生物学会フォーラムの場で、種々の分野で活躍している先端的研究者による講演を介して、毎年紹介して来た。今回講演をお願いした中野明彦博士は、分子細胞生物学・遺伝学手法と最先端の光学顕微鏡技術を駆使して、細胞内膜交通におけるタンパク質選別輸送の分子メカニズムを追求してきた世界的研究者である。ノーベル賞受賞者Randy Schekman研究室で酵母遺伝学を駆使した研究をスタートし、小胞体-ゴルジ体間輸送に必須な低分子量GTPase Sar1を発見した。近年は理化学研究所にて光量子工学研究センター 副センター長・生細胞超解像イメージング研究チーム チームリーダーとして、最新鋭の超解像共焦点ライブイメージング顕微鏡を開発し、細胞内膜交通過程及びゴルジ体をはじめとするオルガネラ構造の詳細、さらにそのダイナミズムの高速超解像可視化に成功してきた。本フォーラムでは、細胞内膜交通研究の最前線を、分野外の研究者にもわかりやすい形で、話していただく予定である。

プログラム

18:30〜18:35 趣旨説明
登田 隆(広島大学大学院統合生命科学研究科・広島健康長寿研究拠点 (HiHA)特任教授・認定NPO法人綜合画像研究支援)
18:35〜19:35 細胞内膜交通の超高時空間分解能ライブイメージング
中野明彦(理化学研究所・光量子工学研究センター副センター長)
19:35〜20:00 総合討論とまとめ
川本 進(千葉大学・認定NPO法人綜合画像研究支援)
第43回日本分子生物学会年会は以下のリンクからご参加いただけます。
https://www2.aeplan.co.jp/mbsj2020/

細胞内膜交通の超高時空間分解能ライブイメージング

Live imaging of intracellular membrane traffic at
ultrahigh-spatiotemporal resolution

中野明彦(理化学研究所・光量子工学研究センター副センター長)
Akihiko Nakano, Riken, Vice Director of RIKEN Center for Advanced Photonics

膜交通(小胞輸送)の世界に飛び込んで40年になりました。国立予防衛生研究所(現国立感染症研究所)、カリフォルニア大学、東京大学理学部、理化学研究所と職を転じながら、一貫して輸送における分子選別のメカニズムの解明に没頭してきたつもりです。分子装置の存在すらわからなかった時代から、ノーベル生理学医学賞(2013)の対象になるほど分子機構の研究が進み、多くの問題が解決されたと考える人が多いかもしれません。しかし、生きた細胞の中で起こっていることをありのままに観察する方法論ーライブセルイメージングを手にしてみると、これまで信じていたことの多くが、実は空想に過ぎなかったことを思い知らされています。まだ研究者としての現役が許される何年かのうちに、自分たちの手で作り上げた高速超解像ライブイメージング顕微鏡SCLIMを武器に、これまで誰もできなかった徹底的な細胞内観察を行って、ゴルジ体を中心とする膜交通のメカニズムをできる限り明らかにしようと思っています。

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